Belfast Cathedral (The Cathedral Church of
St. Anne) 〜アイルランド島聖公会〜 First Presbyterian Church からさらに北に向かうと、巨大な
Belfast
Cathedral(ベルファスト大聖堂)が見えてきます。前回ベルファストに来たときに、ベルファストバスツアーでここへ来ていたのですが、そのときはバスが入口の前に止まったので、横にあるこの巨大なケルト十字を見ていませんでした。今回初めてそれを見て、その大きさに感激しました。
天に向かって伸びている
The Spire of Hope
(次の写真左から2〜4枚目)は2007年に設置されたものです。前回の訪問は2004年だったので、見るのは初めてでした。この大きさにも驚きました。右側のビデオは、The Spire of Hope が設置されたときのBBCのニュースです。
Belfast Cathedral@ 写真10枚
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Belfast Cathedral の正式名称は、The Cathedral Church of St.
Anne です。St. Anne は、イエスの母親マリアの母親で、正教会、カトリック教会、聖公会で守護聖人とされています(Catholic Encyclopedia | St. Anne)。このように
St. Anne という聖人の名前を冠していることから、この教会は聖人崇拝を嫌う長老派ではないことが分かります。Belfast
Cathedral は、The Church
of Ireland で、体制としては「聖公会(Anglican Church または Episcopal Church)」と同じです。聖公会というのは、簡単に言うと、The Church of England(イングランド国教会)の体制と基本的に同じで、Archbishop(大主教)、Bishop(主教)という階層があり、プロテスタントではあるけれども、カトリックの要素が多く残っている教会です。The
Church of Ireland | About us には “The Church of Ireland is a Catholic
and Reformed church.”
と記されています。
The Cathedral seeks to maintain an
Anglican and Irish ethos and identity in its daily worship,
whilst providing a hospitable space for civic, community and
inter-church services. A living
partnership is maintained with St Peter's Roman Catholic
Cathedral in the city.
このように、プロテスタント(聖公会)のなかでも、Anglo-Catholicism
といって、カトリックの伝統を重視する教会が存在し、High Church
と呼ばれることがあります。また、プロテスタントの要素を重視し、カトリック的なものにそれほどこだわららない聖公会は Low
Church、その中間的な存在が Broad Church と呼ばれます。断定できるわけではないのですが、Belfast Cathedral は
High Church に属すると言ってよいのかもしれません。
The Church of
Ireland の範囲は、アイルランド共和国と北アイルランドの両方、つまりアイルランド島全域にわたります。The
Church of Ireland | About us のページには The Church of Ireland
とは何ぞやということが示されていますが、その中にも“The Church of Ireland is one church embracing
Northern Ireland and the Republic of Ireland.” と定められています。このように、The
Church of Ireland にとっての「Ireland」は、アイルランド島を指すので注意が必要です。
Belfast Cathedral の前にある Donegall Street
を北に向かって300mほど歩くと、St. Patrick's Church というカトリックの教会があります(地図 St.
Patrick's Church)。UK&Ireland放浪記PartU 〜聖地巡礼〜 Day
4 そのA で紹介しましたように、街の中心部には Presbyterian
Church(長老派教会)が多くあります。ベルファストの市庁舎から北側については、この St. Patrick's Church
が街の中心部に一番近いカトリック教会だと思います。
St. Patrick's Church@ 写真10枚
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St.
Patrick(387?-461)はアイルランドにキリスト教を広めた守護聖人としてよく知られています。聖パトリックの日(St.
Patrick's
Day)にはアイルランドだけではなく、アメリカやオーストラリアでも緑の服を着て祝いますが、これは聖パトリックが三位一体の概念をシャムロックの葉を使って説明したことに由来します。
当然アイルランドにも、アーマー(Armagh)にカトリックとプロテスタントの2つの St.
Patrick's Cathedral がありますし、ダブリンにはプロテスタント(アイルランド島聖公会)の St. Patrick's
Cathedral があります。これらの教会をはじめとして、アイルランドには
「聖パトリック教会」が多くあり、アイルランド人にとっては重要な存在となっています。また、英語圏でアイルランド移民が多いところには、「聖パトリック」を冠する教会や大聖堂がかならずと言っていいほどあるのではないでしょうか。St. Patrick については、今後このシリーズで紹介していきます。
St. Patrick's ChurchA 写真9枚
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夕方の7時ごろ、St. Patrick's Church
には信者の人たちが集まってきていました。ホテルに荷物を置いて、長老派の教会、アイルランド島聖公会の大聖堂、カトリックの教会の位置関係を見ていろいろなことを考えていると、あっという間に2時間ほどたっていました。夕食をとり、8時前にホテルに戻ってきましたが、まだ外はほんのり明るかったです。