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  Countries, Cultures & Customs  〜国・文化・習慣など〜

UK&Ireland放浪記PartU(2008年8月)〜聖地巡礼〜 UK&Ireland PartU 2008 Index

 

訪 問 場 所 な ど

更新

Canterbury Cathedral @  Canterbury Cathedral Day1 その@ Cathedral とは何か? 「大司教」 と「大主教」が混在する理由 2008年 9月
Canterbury Cathedral A  Canterbury Cathedral Day1 そのA  アングル人奴隷から始まる歴史 身廊と内陣(聖歌隊席) 2008年10月
Canterbury Cathedral B  Canterbury Cathedral Day1 そのB エドワード黒太子 トマス・ベケット など 2008年11月
St. Augustine's Abbey  St. Augustine's Abbey Day1 そのC  聖オーガスティン修道院 2008年12月
York Minster @  York Minster Day2 その@ St. Wilfrid, Minsterとは何か? それは木造建築から始まった 2009年 1月
York Minster A  York Minster  Day2 そのA Cathedral と Minster  York Minster は Church of St. Peter など 2009年 2月
York Minster B  York Minster  Day2 そのB Quire, Central Tower, Constantine, INRI, IHS, XP など 2009年 3月
Jorvic & Clifford's  York  Day2 そのCJorvic Viking Centre, Viking と England の関係, Clifford's Tower など 2009年 4月
Old Saint Paul's,  Edinburgh  Edinburgh, Scotland Day3 その@ Old Saint Paul's 2009年 5月
John Knox House, Edinburgh  Edinburgh, Scotland Day3 そのA John Knox House 2009年 6月
St. Giles' Catheral, Edinburgh  Edinburgh, Scotland Day3 そのB St. Giles' Cathedral 2009年 7月
Canongate Kirk, Edinburgh  Edinburgh, Scotland Day3 そのC Canongate Kirk 2009年 9月
Holyrood House, Edinburgh  Edinburgh, Scotland  Day3 そのD The Palace of Holyroodhouse, The Holyrood Abbey 2009年10月
Glasgow Cathedral  Glasgow, Scotland  Day4 その@ Glasgow Cathedral 2009年11月
Presbyterian Churches, Belfast  Belfast, Northern Ireland Day4 そのA Presbyterian Churches 2009年12月
Belfast Cathedral, St. Patrick  Belfast, Northern Ireland  Day4 そのB Belfast Cathedral, St. Patrick's Church 2010年 1月
Sandy Row, Belfast  Belfast, Northern Ireland  Day5 その@ Sandy Row 2010年 2月
St. Patrick's Cathedrals, Armagh  Armagh, Northern Ireland  Day5そのA  St. Patrick's Cathedrals (Roman Catholic & The Church of Ireland) 2010年 3月
The Church of Ireland  The Church of Ireland とは何か? 〜 「アイルランド国教会」という日本語の表現をめぐる問題〜 2010年 3月
St. Patrick's Cathedral, Dublin  Dublin, Ireland  Day 6 その@ St. Patrick's Cathedral 2010年 4月
Christ Church Cathedral, Dublin  Dublin, Ireland  Day 6 そのA Christ Church Cathedral 2010年 5月
St.Mary Redcliffe, Bristol  Bristol, England Day 6 そのB St. Mary Redcliffe, Queen Square 2010年 6月
St. David's Cathedral  St. David's, Wales Day7 St. David's Cathedral 2010年 7月
Scotch Whisky & Jameson  Scotch Whisky Experience (Edinburgh) & The Old Jameson Distillery 2010年 8月
UK&Ireland PartU Photo Gallery  Photo Gallery 随時
UK&Ireland PartU Video Gallery  Video Gallery 随時

2008年8月6日(水)〜14日(木)にかけて、再びUK&Irelandを放浪してきました。第1回目の放浪のときに主に考えていたのが、ブリテン島におけるローマ帝国占領時代の遺産、ウェールズ、スコットランド、アイルランドのケルト文化、北アイルランド紛争、1916年の英国の植民地支配に対するアイルランド人によるダブリンでの蜂起などでした。

今回は主要な教会などを訪問しながら、キリスト教がグレートブリテン島、アイルランドにどのように広まっていったかを中心に考えていくことにしました。

“イギリスという国” を理解するためには、“イギリスという国” が存在しないことをまず知らなければなりません。今までサイト内でも「英国国教会」という表現を使っていましたが、「英国国教会(イギリス国教会)」は “Church of England” のことなので、あくまでも「イングランド国教会」であり、 「The United Kingdom の国教会ではない」という当たり前のことこだわってみることにしました。そんなときに、佐藤優氏の「私のマルクス」を読んで次の記述に出くわしました。

聖公会とはイギリス国教会の日本での名称であるが、イギリス以外では一般にエピスコパル・チャーチ (使徒教会)と呼ばれる。日本では立教大学が聖公会に属する。聖公会はプロテスタント教会に分類されるが、カトリック教会と共通の要素もあるので、私のようなカルバン派から見るとカトリシズム色を相当、残しているように見える。ちなみにイギリスの正式国名は「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」で、グレートブリテンにはイングランド、ウェールズ、スコットランドが属するが、スコットランドの国教会は、イギリス国教会と全く別の長老派(カルバン派)である。(私のマルクス pp.163-164

以前、私は単純に「英国国教会」はプロテスタントなんだから、“The Church of Scotland” 「スコットランド国教会」もプロテスタントなんで似たようなもんだろうという程度の認識しかなく、全く別であるという視点は持っていませんでした。今回、“The Church of Scotland” 「スコットランド国教会」のことを調べる際に、当然ながら John Knox によるスコットランド宗教改革によって生まれた「長老主義(Presbyterian)」のことを勉強したわけですが、これが北アイルランド紛争の原因やアメリカにおけるプロテスタントの構造を理解するのに大いに役立ちました。今回2度目の訪問となった北アイルランドの Belfast では、教会をきちんと調べてみると、プロテスタントであるスコットランド長老派(Presbyterian)の教会が街の中心にある市庁舎周辺に見事にかたまっており、街の中心から少し外れたところにカトリックの教会があるという街の構造に気付くことができました。

“The Church of Ireland” を調べたときは、「聖パトリック」という名を冠している教会でもカトリックのものとそうでないのものがあり、アングリカン(聖公会)の St. Patrick's Cathedral は、たとえば New York にあるカトリック系アイルランド移民の St. Patrick's Cathedral とはまた別の存在であることも分かりました。The Church of Ireland については、The Church of Ireland とは何か? 〜「アイルランド国教会」という日本語の表現をめぐる問題〜 をご覧ください。

“Church in Wales” 「ウェールズ聖公会」については、ウェールズの西の果てにある St. David's Cathedral まで足を伸ばして調べてきました。なぜウェールズでは 「聖公会」なのかという点や、なぜ Church in Wales と in が使われているのかという理由、St. David's Cathedral 内の独特の雰囲気なども放浪記の中で紹介する予定です。

このように今回の放浪はイングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズの教会などの訪問を中心にしてきたので、「聖地巡礼」というサブタイトルをつけました。 マニアックなネタと思われるかもしれませんが、UKやIrelandだけではなく、その他の英語圏の歴史や文化、精神史を理解するために欠かすことのできない視点をこれから綴っていくつもりです。ぜひじっくり読んでください。

第1話 Canterbury Cathedral @ へ続く ...φ('-'*)